我々は腫瘍細胞で高発現しているWT1を標的とした癌特異的免疫療法の開発を行っている。本研究では、HLA-A*24:02とHLA-A*02:01それぞれに拘束性のWT1キラーペプチド2種類とWT1ヘルパーペプチド1種類の計3種類のWT1ペプチドを混合する新規WT1ぺプチドワクチンの臨床試験を行っている。 初発膠芽腫については「初発膠芽腫に対するテモゾロミド併用3種混合WT1ペプチドワクチン療法」、再発悪性神経膠腫については「希少悪性腫瘍に対する3種混合WT1ペプチドワクチン免疫療法(WT1 Trio)の臨床試験」を開始している。いずれの臨床試験も現在症例の集積中である。
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