GH産生下垂体腺腫56例を対象にソマトスタチン受容体の発現様式、gsp mutationの有無について検討をおこなった。ソマトスタチン受容体が細胞膜に認められる腺腫ほど有意にオクトレオチドでGHが低下しやすいことが示された。45例の下垂体腺腫を対象にソマトスタチン受容体2Aおよび受容体5の発現を免疫組織化学で検索した。GH産生下垂体腺腫では全例ソマトスタチン受容体2A・ソマトスタチン受容体5ともに、細胞膜に陽性像が見られた。ACTH産生下垂体腺腫2例ではソマトスタチン受容体5の細胞膜に陽性像が見られた。
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