マクロファージ細胞株にポリエチレン粒子を添加すると炎症性サイトカインの発現が上昇したが、薬剤でサイトカインを阻害してもオートファジーの抑制効果は得られなかった。人工関節後感染に対し二期的再置換術を行い、revision時採取した関節周囲組織の永久病理で感染再燃と好中球陽性は相関しなかった。二期的再置換時の術中迅速病理診断では不要なセメント再置換を行っている可能性が示された。また人工骨頭術後早期にゆるみを生じた症例の術中組織で病理学的には早期破綻例は好中球陽性で感染と評価された。術後9年未満で明らかな他の誘因なく、寛骨臼内migrationを生じる症例では感染の評価が必要であることが示された。
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