周術期における生体監視情報を過去10年以上にわたり抽出できるDWHを構築し、データマイニングを行った。成人手術患者において、術後回復が遅延する原因として、術前(患者年齢、術前総蛋白量、術前日常生活自立度、ASA分類、手術申込み区分)、術中(手術時間)、術後(術後1週間の平均体温)の7因子から、術後1週間にわたり摂食ができない患者、術後1週間にわたり術前までADLが回復しない患者について検討したところ、術後の発熱が他の因子と比べて非常に大きな因子であることが判明した。また、術後に非定型抗うつ薬を内服した患者の予後は死亡率を含め明らかに悪く、術後せん妄予防の対策が重要出ることも判明した。
|