細胞接着機構に関連するαカテニンに結合するFAM110Aやそのgene familyであるFAM110BやCに関して前立腺癌における機能解析を行った。FAM110A安定発現細胞株では細胞浸潤能の亢進が、FAM110C安定発現細胞株では細胞増殖の抑制が認められたが、いずれも機能の解明までには至らなかった。前立腺癌細胞に一過性にこれらの分子を前立腺癌細胞株にトランスフェクションさせた解析ではFAM110Cの発現により細胞増殖の抑制を認めた。またFAM110Aを発現させるとmRNAレベルでのNカドヘリンの発現が亢進し、一方FAM110Cの発現でこれが抑制されていた。
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