研究課題
基盤研究(C)
腎癌で特異的に発現する脳型脂肪酸結合蛋白質が細胞増殖に与える影響は他因子との影響で亢進にも抑制にも働くことが示唆され、癌の複雑な発生機序の一端が明らかになった。また、脳型脂肪酸結合蛋白質の発現で腫瘍形成促進効果がみられたので、この蛋白質は腎癌の治療標的として利用できる可能性がある。さらに、解糖系とトリグリセリド合成系を結ぶ代謝経路上にあるグリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼ1は、腎正常組織に比較して腎癌腫瘍組織で発現が弱く、腎癌の治療に利用できる可能性がある。
泌尿器科癌