以下の5つの結果を得た。 1) TAM familyの一つであるAXL、そのリガンドGas6が腎盂尿管癌の予後因子であることを同定した。2) ニコチン曝露によりT24膀胱癌細胞においてPI3K-Akt-mTORの活性化が誘導された。NVP-BEZ235はその活性を阻害し細胞増殖を抑制した。3) NVP-BEZ235はニコチン投与により生じた皮下腫瘍の増殖、pS6活性を抑制した。4) シスプラチンとNVP-BEZ235併用により有意な殺細胞傷害効果が確認された。5) 同所性膀胱腫瘍モデルにおいてNVP-BEZ235膀胱内注入はPI3K-Akt-mTOR経路を阻害し有意な抗腫瘍効果を示した。
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