研究成果の概要 |
本研究では、次の3点を明らかにした。1) 中腎管間葉に発現する成長因子について、BMP4が中腎管のFgf9, Sox9発現を有意に低下させ、BMP2, BMP7, WNTの影響は小さい。2) 中腎管の転写因子発現に関して、FGF9がSox9のみならずPax2, Lhx1, Hnf1b, Emx2等の発現を培養条件下で維持し、BMP4がこれに対し抑制的に作用する。3) 中腎管から尿管芽への分化に伴う線維芽細胞増殖因子の遺伝子発現変化を解析し、培養条件下で腎管系の応答性を促進するFGF1, FGF7, FGF9に注目した場合、後腎発生初期では間葉のFgf9とFgf1の発現量が逆転する。
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