頭頸部扁平上皮がんの頸部リンパ節転移診断においてOSNA 法の有用性を検証し、臨床応用の可能性も踏まえて、研究を進めた。 原発巣CK19染色陽性のリンパ節において、HE染色に対するOSNA法の感度は85.7%、特異度は100%、Fisherの直接法で、p<0.0001と有意であった。原発巣CK19陰性のリンパ節において、H.E.染色に対するOSNA分析の感度は50%、特異度は96.7%であった。 本研究により、原発巣CK19免染陽性の症例では、頸部リンパ節の転移診断において、OSNA法が病理診断と同等な診断結果をもつ可能性があることが示された。
|