リンパ浮腫に対する新たなる治療法開発を目指し、コラーゲン接着型VEGF-Cの生産とその効果の検証を試みた。ガス壊疽菌の毒素の一部であるコラーゲン結合ドメインとリンパ管新生因子VEGF-Cの融合タンパクを作成し、昆虫細胞を用いた融合タンパクの生産系を確立した。コラーゲン接着試験により、コラーゲン結合能を確認した。しかし、リンパ管内皮細胞に対する増殖活性等が確認出来ず、MAPKシグナル伝達でもリン酸化シグナルが検出出来なかった。原因としては分泌経路を辿っていないため生理活性を有していない可能性が考えられた。シグナルペプチドを付加したタンパクを設計し生産を試みたが、生産には至らなかった。
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