近年、microRNAはエクソソームと呼ばれる細胞が分泌するナノ粒子の中に存在して、レシピエント細胞に対して機能するということが判ってきた。本研究では、これまで炎症性サイトカインやLPSを中心に議論されていた歯周病の病態を、エクソソームという全く新しい視点から解明することを目的とする。炎症性サイトカインのTNF-αが、歯周病における免疫反応で重要なマクロファージへ作用すると、エクソソームの分泌が促進されて、その中のmicroRNA発現プロファイルが変化した。また、歯根膜線維芽細胞は、豊富にsmall RNAを含むエクソソームを分泌した。
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