ウシ歯を紅茶に7日間浸漬し,変色試料を作成して、3種類(TiO2粉末、TNT:非加熱・加熱処理)の粉末をそれぞれ3%の過酸化水素水に添加し、変色歯モデルに塗布した。加熱処理をせず結晶性を高めていないTNTの方が、可視光で反応することが明らかとなった。このメカニズムを解明し高活性可視光応答型TNTが合成可能になれば、今までにない低濃度の過酸化水素水で短時間に高い漂白効果を発揮することが可能となることが示唆された。次にTNTの増量が歯の漂白効果への影響を確認するために、TNTを増量した漂白剤を用いて漂白処理を行ったところ、TNTの配合量を増加させるにつれ上昇する傾向が認められた。
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