研究成果の概要 |
健常または何らかの全身疾患罹患の20名の小児の交換期障害の乳歯27歯より歯髄細胞を採取した。そのうち培養、継代、ストックに成功したものは8であった。細胞間で増殖能率に大きな差が認められた。 全ての細胞は、多能性幹細胞のマーカー蛋白(Oct3/4,Nanog, Sox2含む15種)を発現していた。歯種および継代を重ねることにより、細胞形態または多能性幹細胞のマーカー蛋白の発現には有意差を生じなかった。細胞のリプログラミングを行う方法としてのGSK-3阻害剤(BIO)の応用について、低濃度(1μM)の応用により、細胞増殖能が抑制され、多能性幹細胞のマーカー蛋白のうちSnailの発現亢進を認めた。
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