研究課題/領域番号 |
26462991
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三古谷 忠 北海道大学, 大学病院, 准教授 (10181869)
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研究分担者 |
佐藤 嘉晃 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (00250465)
高木 律男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20143795)
平野 吉子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 口腔外科・非常勤 (30722277) [辞退]
今井 智子 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (60260907)
須佐美 隆史 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (80179184)
上松 節子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 口腔外科・副部長 (80271378)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 歯学 / 臨床 / 口唇口蓋裂 / 口蓋形成術 / 顎発育 / 多施設比較 |
研究実績の概要 |
北海道大学病院高次口腔医療センター(北大)と大阪母子医療センター(大阪)、新潟大学口腔外科(新大)の異なる2段階口蓋形成手術を行う3施設間で片側唇顎口蓋裂を対象に上下歯槽弓関係、咬合関係を比較検討した。 対象は、片側性唇顎口蓋裂で正期産、完全裂、合併異常なしの基準を満たす連続症例、合計104例であった。3施設ともHotz床による術前顎矯正治療を行った。北大では、平均5か月時にMillard変法にて口唇形成術、平均1歳9か月時に初回口蓋形成術としてPerko法, Furlow変法にて軟口蓋と硬口蓋後半部を閉鎖した。新大では、平均6か月時にCronin法にて口唇形成術、平均1歳7か月時にFurlow変法にて軟口蓋を閉鎖、平均5歳10か月時にPichler法にて硬口蓋閉鎖を行った。大阪では、平均3か月時にMillard変法にて口唇形成術、平均1歳時にFurlow変法にて軟口蓋閉鎖、平均1歳6か月でVeau法, bridge flapにて硬口蓋閉鎖を行った。 4歳11か月~7歳10か月の歯列模型を用い5-Year-Olds’Index(5Y)とHuddart/Bodenham index(HB)により評価した。前者は評価者7名、後者は2名で2回ずつ行った 5Yの評価者内および評価者間一致度は、重み付きカッパー検定でそれぞれ0.88から0.93、0.75から0.89であった。5Yのスコア平均値は北大2.992, 大阪2.893, 新大2.553で、北大と新大、大阪母子と新大の間に有意差を認めた。スコア(1+2+3)の群と(4+5)の群の分布には有意差 (p≦.05) はなかった。HBでは乳切歯, 健側および患側の乳犬歯, 乳臼歯の各部位で有意差 (p≦.05) はなかった。術式・時期の異なる2段階口蓋形成術を行った3施設の歯槽弓関係と咬合関係の治療成績を比較し有意な差を認めなかった。
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