• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

濃縮血小板フィブリンと脂肪由来幹細胞分泌タンパクを用いた骨再生

研究課題

研究課題/領域番号 26463057
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 秀寿  東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (80384303)

研究分担者 清水 良央  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30302152)
三木 康宏  東北大学, 災害科学国際研究所, 講師 (50451521)
熊本 裕行  東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70215028)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードCGF / 脂肪由来幹細胞分泌蛋白 / 骨再生
研究実績の概要

本年度は、再生を促進する効果的な応用方法を検討することを目的とするため、本研究で使用する脂肪由来幹細胞分泌タンパクの成分について確認を行う必要があると考え、ELIZAを使用した成分分析を行った。成分分析には組織再生に関連するGrowth Factorに絞り込んで血管新生系のPlatelet-Derived Growth Factor-AA(PDGF-AA)、Vascular Endothelial Growth Factor(VEGF)、その他Fibroblast Growth Factor-2(FGF-2)、Hepatocellular Growth Factor(HGF)、Transforming Growth Factor-beta 1(TGF-b1)、Insulin-like Growth Factor-Binding Protein 1(IGFBP-1)について検討を行った。結果脂肪由来幹細胞分泌タンパク内には、VEGF、HGF、TGF-b1などが比較的高濃度で含まれていることを確認した。これらのタンパクは、組織再生における血管新生、細胞増殖促進、アポトーシス抑制、また組織・臓器の保護において重要な生理活性を有していることがわかっており、本研究で行うCGFとの相乗効果が期待される。また本年度はウサギ頭蓋冠の欠損部骨再生の予備実験を行い、欠損部の修復過程について確認を行った。ウサギ頭蓋冠では実験後約3ヶ月では、欠損部周囲骨組織からの新生骨再生や骨膜側からの新生骨再生がみられたが、欠損部を十分埋めることができず不完全であった。また再生スペースの保持が今回行った人工被膜の固定方法では不十分で、再生スペース内への線維性結合組織の陥入がみとめられたため、骨再生が抑制されたと考えられ、改善方法について検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

成分や生体内挙動が未知の材料を使用するため、動物実験前にそれらの成分を確認する必要があると考え優先したため。

今後の研究の推進方策

使用する材料の成分が把握できたため、実際にその効果を視点として動物実験モデルでの検討に入る予定である。

次年度使用額が生じた理由

成分分析を優先して行ったため、動物実験での経費を使用しなかったため。

次年度使用額の使用計画

本年度で動物実験を行うため、平成27年度で行う実験に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウサギCGFにおける生体内作用の病理組織学および組織形態計測学的検討2015

    • 著者名/発表者名
      刀根武士、清水良央、伊藤秀寿、斉藤 悠、佐藤 工、及川麻理子、高橋 哲、熊本裕行
    • 学会等名
      第19回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会
    • 発表場所
      横須賀
    • 年月日
      2015-11-28 – 2015-11-29
  • [学会発表] 自己血由来フィブリンゲル(CGF)の生体内分解挙動と組織反応2015

    • 著者名/発表者名
      刀根武士、清水良央、斉藤 悠、及川麻理子、伊藤秀寿、高橋 哲、熊本裕行
    • 学会等名
      第69回日本口腔科学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2015-05-13 – 2015-05-15

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi