歯肉溝滲出液(GCF)中の潜血(ヘモグロビン)の探知可能な歯周病迅速診断システム開発のため、本学附属病院で歯肉の健常者、歯周病患者の協力を得て、次の事を行った。1)歯周組織の状態とヘモグロビン量との関連の検索、2)GCF中の潜血を探知する迅速診断キットの開発、3)その迅速診断キットの歯周病初期段階の診断への有用性検証と臨床応用のための指針作成。 具体的には医科の定期健康診断などで便潜血検査に用いられているイムノクロマトグラフィー法を応用したヘモグロビン検出キットを、GCF中の微細な炎症の存在を示す潜血探知に応用できるように改良し、使い勝手などを検討し、歯周病迅速診断システムの開発に成功した。
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