岡山大学病院で歯科臨床研修教育に導入している電子ポートフォリオに蓄積された臨床記録のテキストデータを回収して,処置ごとに分類し,歯科臨床初心者が臨床で直面する問題に関してテキストマイニング法で分析したところ,診療内容の「感想」には手技に関するキーワードが多く,今後の「課題」では勉強,練習,復習等の学習に関するキーワードが多かった。彼らは臨床で技能的な未熟さを自覚し学習意欲が増すと思われた。次いで,テキストデータを選別した後に洗練し,知識データとして集積した。これらの知識データベースを使ってIT応用歯学臨床学習支援システムを試作したところ,本システムは研修歯科医から比較的よい評価が得られた。
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