本研究は、前実験研究(平成23-25挑戦的萌芽)で効果を明らかにした蒸気布を臨床に適用し、看護技術として確立させ、一般に活用可能な普遍的な製品の可能性を検討した。まず蒸気布を患者に適用した二次資料分析調査では蒸気布が患者のリラクゼーション効果をもたらす特性を有することがわかった。この蒸気布の特性を清拭後の皮膚面で温度、湿度、角質水分量、SD法(イメージを測定)で測定し、これと類似する試料を開発した。試料はカイロ型清拭具で、蒸気発熱体の重量や包装、包み込む不織布の改良を重ねた共同開発者のエキスパートコンセンサスによる妥当性を担保した。今後は、これを汎用する方向で社会還元する予定である。
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