本研究は、廃用症候群高齢者に対し生活行動を回復するための看護について検討した。第1の研究では、療養型病床をもつ一般病院において、高齢者への看護を実践について質問紙調査を行った。その結果、日常看護では、【合併症予防】の選択率が高く、【回復看護】が若い看護師の多い臨床において日常の看護として定着していことが推察された。また、第2の研究では、高齢者の入院が多いが、高齢者へ生活機能の回復に向けた看護を実践している施設において、地域包括ケア病棟での専門的リハビリテーション2単分施行を含みながら入院後のFIMの得点率や看護必要度Bの評価を見ると、退院先にかかわらず、生活機能が回復していることが確認できた。
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