研究対象は、高齢者施設に勤務するケア従事者である。ACPプログラムは3回の全体プログラムと1回の個人ワークである。介入直後の参加者平均年齢は26.6歳、男性10名、職種は介護福祉士が14名、次いで看護師であった。AD作成に対する前向きな態度を示す尺度では、介入前8.6から10.0へと有意に前向きな態度が上昇した(p=.007)。平井の死生観尺度においては、「死への関心」において介入前14.4から16.3へと有意に上昇した(P=.04)。Frommeltの尺度では、介入前20.8から33.6へと有意に増加した(p=.00)。よって、エンドオブライフケアへの前向きな態度が高まったことが示唆された。
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