本研究は,身体面から働きかける補完代替療法を精神科看護に導入するために精神科看護師に対して実施する教育プログラムと普及方法を開発することを目的として,全国調査,研修会の開催,それに引き続く1年間のフォローアップを実施した.1年間のアロマセラピー実施の看護師に対しての効果を生理学的,心理学的検査及び毎月のインタビューによって調査した.アロマセラピーの継続的な活用によって交感神経系は興奮の傾向を示し,心理学的にはネガティブな気分状態が改善していた.インタビューからは,患者,看護師,看護管理者にとって看護独自の介入として効果的であることが明らかになった.
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