ひきこもり親の会の参加者を対象に支援プログラムを実施し、その効果を検証した。まず、各地のひきこもり経験者28名を対象に面接調査を実施し、親との関係を中心とした体験のプロセスを明らかにした。その結果、親が理解的対応に変化する時期から家で安心できる生活が可能となり、それが変化への基盤となっていた。これを受けて親の会のプログラムは「親が理解的対応に変化する」ことを目的として作成し、新潟県内で募集した14名の参加者を対象に実施した。評価はルーブリックを用いたパフォーマンス評価、量的な質問紙調査で行った。その結果、全員が一定のプラスの変化が見られた反面、個別的な支援の必要性も示唆された。
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