他者の指紋を偽装する「なりすまし」攻撃に対して偽装物を高精度に検知可能な生体検知技術の開発が必要である.近接する媒質により異なる特性変化が生じるCSRR 構造を持つ帯域通過フィルタ(CSRR-BPF)を生体検知センサに適用する複数の生体検知法として絶対法,相対法,および本人指法を開発し,複数の偽装物を用いた攻撃に対する生体検知実験を行った.特に,生体と等価な電気特性を持ち判定が困難であると予想される高度偽装物を用いた攻撃に対する耐力を判定するため,複数の被験者による生体検知実験を行った.その結果,FRR,FAR を用いた検知精度の検証実験から,本提案生体検知センサの有効性と優位性を確認した.
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