木地キナキナこけしを使った予備的実験ではヒトがオブジェクトおよびそれと同じ表面仕上げと重量の円柱について、初見と3-4日所持した後の再見時で計測される生理指標データと動的アンケートデータの違いを比較して「親しみ」の生理機能構造についていくつかの客観的指標となる結果を得た。また、モデル動物実験システムの開発では、後天的経験に基づく情動に関する生体反応の変化を計測するモデルについて検討し、この解析には課題番号:23500254で開発したシステムが有効だったため、これを利用したテレメトリー解析や脳内への試薬投与実験から経験に基づく情動反応特性の一部を明らかにした。
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