インタラクティブアート作品の展示では、体験者の短時間の行動観察に基づいた制作者の判断で作品のシステムの改良を施している現状がある。本研究はそれを鑑み、以下のプロセスで制作者不在時の展示状態を確認するシステムを実装した。(1)展示期間を通して映像データを撮影、保存する。(2)大量の映像データを高速スキャンして体験者の存在する映像データを選別する。(3)展示日全体の動体検知量の変化を可視化する。 その結果、目視も併用した映像データの効率的な確認が実現し、体験者の行動、インタラクションの理解度(深度)についてより短時間で確認することが可能となった。
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