本研究は人のように感じられるインターフェースの必要要件を明らかにするために、(1) 各感覚における人の存在感を伝える情報の同定、(2) 人の存在感に対する異種感覚情報統合の効果検証、(3) 人と感じられるインターフェースデザインの社会に及ぼす影響の調査を行った。その結果、(1)メディアであっても人の形をすれば唇や胸といった部位は触れることをためらうこと(2)人の音声と人のような触感を呈示する単純なメディアであっても体験を通して幼児は擬人化すること、(3)人の形をしたコミュニケーションメディアは既存の携帯電話に比べて、自己開示を促進し、親しい人間関係構築を促進することが分かった。
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