研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、アリザリンレッドSを用いた骨染色法を発生初期胚に適用し、鶏胚ならびにマウス胚の個体発生に伴う骨形成過程の詳細を明らかにした。硬骨が形成される部位は発生段階によって異なり、鶏胚では孵卵12日(E12)頃に、上顎、下顎、頭蓋骨(側頭部)、大腿、下腿、中足骨、上腕、前腕で染色が見られた。マウス胚では、胎生14日(E14)から下顎、鎖骨で最初の染色が見られた。鶏胚、マウス胚とも、頭部は硬骨の形成が早く、脊柱や足趾、手指などは、他の部位と比べて硬骨の発生時期が遅いことなどが明らかとなった。
生理学