胃粘膜環境の悪化とエビアレルギーとの関係について調査するために,消化管型エビアレルギーマウスモデルの作製を試みた。4回のクルマエビアレルゲン(Pen j 1)とコレラトキシンの共投与によって同モデルを作製できた。同モデルを用いて,胃炎とエビアレルギー重篤化の関係について検討した結果,胃炎状態でPen j 1を投与したマウス群では,胃炎でないマウス群に比べPen j 1特異的IgEの増加レベルがより顕著であった。さらに,胃炎のエビアレルギー獲得への影響について検討した結果,未感作マウスに胃炎を惹起させてPen j 1を経口感作させた場合では,Pen j 1特異的IgEが高値を示す傾向が見られた。
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