太陽はプラズマの実験室と言われ、プラズマの基本的な性質を理解するに適した天体である。そこで太陽観測用の自作分光器の製作と観測を行うことで、太陽物理教育を実践することが目的である。国立天文台先端技術センターの共同利用の採択により望遠鏡部品以外の部分の製作が可能となった。この持ち運び可能な自作分光器は太陽現象のドップラー速度の検出などが可能であり、太陽物理教育だけでなく科学教育の物理的な理解を深める優れた教材となった。これは高等教育レベルを通しての社会への還元であり、分光器の製作を通じ、太陽物理教育を修めた人材の育成に結び付けた。
|