研究課題
H28年度は、前年度に引き続いて国内の大学衛星開発実績校への調査をおこなった。北海道大学では科学観測を目的とした、小型衛星の開発を継続的に行っており、フィリピンの学生を受け入れることによって、フィリピン初の人工衛星の開発をおこなった。これらの経験に関する調査によって、未経験者を含むメンバーでの衛星開発に関するプロジェクトマネージメントのあり方や、指導体制に関するヒアリング調査をおこなった。これまでに得た知見をまとめ実際の授業において利用可能な教材開発をおこなった。PICマイコンとarduinoを組み合わせることによって、無線操作によって写真撮影が可能な模擬人工衛星を教材として開発した。PICマイコンは徳山高専において低学年から教材として利用していることを踏まえ、学習の継続性や初学者に対する理解のし易さを考慮した。一方で、学士課程のPBL教育コンテンツとしてCubeSatを題材としたカリキュラムの検討をおこなった。徳山工業高等専門学校の専攻科機械制御工学の授業内において、モデルロケットやCubeSatをテーマとしシステム設計を実際に経験しその概念を理解することを目指し、実験と演習を組み合わせた授業設計について検討をおこなった。また、専攻科1年生(大学3年生相当)の授業半期(15回)に於いて、実際に模擬人工衛星を用いたコンピュータ総合演習を実施した。これらの取り組みから得られた知見をフィードバックすることによって、より効果的な教育カリキュラムの開発を目指す。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
徳山工業高等専門学校 研究紀要
巻: 40 ページ: 1-5
Transactions of JSASS, Aerospace Technology Japan
巻: 14 ページ: Pu_1-Pu_6