BCG菌の免疫活性化中心とされている細胞壁骨格成分(BCG-CWS)を搭載したナノ粒子を用いることで、膀胱がんに対する免疫応答を担う細胞の同定とBCG-CWS搭載脂質ナノ粒子の細胞内動態ががん免疫に及ぼす影響について調べた。その結果、膀胱がんに対する免疫応答の誘導にはBCG-CWSが膀胱がん細胞に取り込まれることが必須であることを明らかにした。さらには、CD1分子に提示される脂質抗原を搭載したナノ粒子の細胞内動態と脂質抗原効率の関係性を調べた結果、エンドソーム/ライソソームに集積する場合に最も抗原提示効率が高くなることが明らかになった。
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