摂食・嚥下障害を音声解析によって診断し予知するための音声マーカーの探索を行った。音声録音条件、音声解析ソフトの選定、解析パラメーターの選定、解析に影響するさまざまな因子を排除もしくは最小化するための検討、解析のための発語「ワード」の選定を行い、実験条件を設定した。探索は、①嚥下障害を瞬時改善する施術法を施す前と後での解析、②性別・年齢別解析、③各種コーパスを使用した性別・年齢別解析、について実施した。結果として、スペクトログラム濃淡の個人差を標準化するための技術開発、および、複雑な模様として出現するスペクトログラムの部分的減衰を数値として捉えるための技術開発が必須であることが分かった。
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