標準型車いす(SW)は頭部前方位姿勢(FHP)を引き起こす。我々は骨盤サポート付き車いす(NW)を開発してきた。NWはFHPを改善する。22名の健常者と12名の高齢片麻痺患者を対象にNWがFHPと呼吸代謝機能(RM)に及ぼす影響を調べた。SWとNWに座らせ、FHPはダートフィッシュ、RMはCPET(COSMED)で調べた。健常者はFHPが改善し、RMの改善もみられた。一回換気量と呼吸数に代償関係もみられた。片麻痺患者もFHPは改善したが、RMの改善は見られなかった。ただ、重症例ではNWでRMが大きく改善した。
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