動脈スティフネスの増加は動脈のバッファ機能を弱める。そのため、動脈スティフネスの増加は運動パフォーマンスに影響を及ぼす可能性が考えられる。本研究は動脈スティフネスが無酸素性および有酸素性運動能力に及ぼす影響について検討し、コンディショニングの指標として有用か否かについて明らかにすることを目的とした。その結果、無酸素性および有酸素性運動能力のいずれにおいても動脈スティフネスが低い時は高い時と比較してパフォーマンスが向上することが明らかにされた。以上のことから、動脈スティフネスは無酸素性および有酸素性運動能力のコンディションを表す指標として有効であることが示唆された。
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