歯周病は生活習慣病を惹起し、また悪化させる原因と認識されてきた。そこで、歯周病原菌の一種、Porphyromonas gingivalis のサバイバルに必須の酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ( SOD )の阻害剤の開発を目指して特徴的な構造を明らかにすることを目的とした。Pg SODの特徴的な残基と推測されるN末端から155番目にあるGly(Gly-155)、Leu-72およびLeu-76に対し、変異を作製して酵素の化学的性質を検討した。この結果、Leu-72、Leu-76およびGly-155は、いずれもPg SODの金属寛容性を支持する役割を持つアミノ酸残基であると結論付けた。
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