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2014 年度 実施状況報告書

日本語語彙知識における漢字読み能力の重要性の研究 オンラインテスト応用を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 26580095
研究機関九州大学

研究代表者

斉藤 信浩  九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20600125)

研究分担者 大神 智春  九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50403928)
大和 祐子  大阪大学, 学内共同利用施設等, 講師 (80707448)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード漢字読み / 漢字筆記テスト / オンラインテスト / コロケーション
研究実績の概要

平成26年度は以下の4つのセクションで構成される問題を作成した。オンラインで運用可能とするため、全て四肢選択式で作成した。旧日本語能力試験3級~1級までのレベルから語彙の抽出を行った。(1)セクション1(漢字読み4択 45問)は複数存在する漢字の読みがどの程度できるかを測定する問題である。25問は1つの読みに対して4種類の読みの選択肢の中から正答を選ぶものである(例:なま a生卵 b生糸 c生涯 d生活)。20問は1つの読みに対して2種類の読みの選択肢の中から正答を選ぶものである(例:め a目印 b目的 c目標 d目次)。(2)セクション2(用法4択 36問)1つの正答となる語彙を異なった用法の3つの中から識別する項目である(正答:いなか aいなかは空気がきれいでいいですね。bこの料理はいなかがこくてまずいです。c昨日、私の家にいなかがはいってきて、お金をとられてしまいました。d結婚するときにはいなかをプレゼントするのが普通です)。(3)セクション3(穴埋め4択 36問)1つの正答に対して正答を穴埋めする問題である(例:私達の大学は( )にありますので、静かですよ。a)こうがい b)こうぎょう c)こうつう d)こうちょう)。用法問題と穴埋め問題は品詞(名詞・形容詞・動詞)と語種(和語・漢語)と語彙級(3級・2級・1級)の2×2×3の構成になっている。(4)セクション4(コロケーション4択 32問)コロケーションの問題は結束力の強い共起関係のある語を4択の中から選択して( )に入れる問題である(例:( )を落とすa)かた b)こえ c)き d)あし)。
加えて、旧日本語能力試験の漢字級4級~1級、語彙級4級~1級を参照しつつ、『Basic Kanji Book』vol.1とvol.2の中の課の配列から語彙を69語抽出し、この教科書に準拠した漢字筆記テストを作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は問題項目の作成と分析が最も根幹となるところである。調査するための問題項目の作成が困難であり、且つ最も重要な箇所であったため、その作成に全力を傾斜させたため、被験者への調査が半年遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

平成26年度に作成したテスト問題を被験者へ実施する。四肢選択式のため、マークシート形式で問題用紙を作成し、データの入力を簡便にできるように用意しておき、平成27年6月には第1回の調査を行いたい。ほぼ第1回の調査で100名規模の被験者が集められるようにしたいが、場合によっては7月と10月に追加のデータ収集を行う可能性もある。その後、8月と9月に数値分析を行い、それ以降は結果の検討と解釈を進める。最終的にはオンラインシステムに登載するところまでを進めたい。

次年度使用額が生じた理由

被験者調査の遅れにより、平成26年度に人件費・謝金が発生しなかったことが大きな原因である。また、被験者調査を行わなかったため、旅費についても大きく数字が小さくなってしまった。

次年度使用額の使用計画

平成27年度は調査を行うため、平成26年度に使用しなかった人件費・謝金と旅費が発生する。

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公開日: 2016-05-27  

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