一人の教師が,教育方法を工夫することで,より広い個人差に対応しようとする「学習のユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning:以下UDL)」に注目が集まっている。本助成では,言語性ワーキングメモリ低位児に着目し,理科学習を中心とした問題過程における思考のつまずき等を考察した。 第一に,言語性ワーキングメモリを測定しワーキングメモリ低位児を抽出した。第二に,ワーキングメモリ低位児の学習状況を観察した。第三に,ワーキングメモリ低位児の全国学力・学習状況調査(理科)の解答傾向を分析した。以上の研究から,ワーキングメモリ低位児のUDL方略を検討した。
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