本研究の目的は,技術科教員が持つ課題意識を実証的に明らかにするとともに,教員が目標を設定して自律的に研鑽を行うことを奨励する認定・評価制度を開発・試行することである。 その結果,(1) 技術科教員への調査によって,技術科授業の計画・実施に関連する知識・指導力と,授業の省察に関連する環境への課題意識の実態や構造を把握し,「授業や教室の管理」,「学習指導・評価の計画と実践」など5要因を特定した。また,(2) 現職技術科教員の奨励・表彰制度となる試験制度についての開発を行い,目的,方法,審査項目,評価基準などの要綱を作成した後,審査の試行を行い,妥当性を検証することができた。
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