人のライフコースは歴史文化的背景、社会的な絆、個人の目的志向性、適応のタイミングという要素によって成り立つ。本研究は、5名の成人知的障害者とその家族等への多角的なインタビューとポートフォリオによって、一人一人の構成的成育史を明らかにできた。また、恋愛・結婚・子育ての組織的な支援を受けている約200名の知的障害者とその支援者に対する質問紙調査やインタビューを行い、生涯発達にとってパートナーや親としての社会的役割の意義を確認できた。 結果、以下の2点が重要であることがわかった。1.社会的役割を豊富化させるための当事者のニーズに応じた支援 2.当事者の目的志向性を高めるための生涯学習を提供する
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