本研究では花粉管先端部分の細胞膜を回収するマイクロ流体デバイスを開発し、膜タンパク質の検出と解析を実現させることを目的とした。開発したマイクロデバイス、先端成長し続ける花粉管の先端部分を捕獲できるマイクロ構造と、その先端部分を流体操作のみで切断できるマイクロ流路から構成される。本研究を通して、花粉管の先端部位の回収という目的は達成することが出来たが、細胞膜のみを回収するという課題に対しては実現に至っていない。細胞膜の分離には様々な精製ステップがあり、それらをデバイス内に構築することが今後の課題である。
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