レーザーアブレーションの反作用に伴う衝撃波を利用して物質の合成などに応用することができる。レーザー誘起衝撃波はレーザーの集光強度に依存して高くなるため、一般的にはパルスレーザーが用いられる。パルス幅が短ければ短いほど高い圧力が得られると考えてもよいが、超高圧力にさらされた材料のほとんどはアブレーターとして失われ、レーザー照射の終了とともに材料内部の衝撃波は急激に減衰する。本研究では、この問題を解決するために、チャープパルスレーザーを用いたり、超ロングパルスレーザーを用いてガラスのブレークダウンを制御し、アブレーションをガラスに閉じ込め、非平衡物質の凍結・回収を目的とした。
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