Ricci曲率が下から有界なFano多様体の列のGromov-Hausdorff極限におけるスペクトルの収束を研究した.まず, Ricci曲率が下から有界なFano多様体に対するコンパクト性定理を得た.次に,重み付きラプラシアンのGromov-Hausdorff極限での収束性を証明した.そして,極限がKaehler-Ricciソリトンになる場合の正則ベクトル場全体のなす複素Lie環の構造定理を得た.これは東北大学本多正平,東京大学斎藤俊輔との共同研究である.また平均曲率流の自己相似解の錐多様体での発生について,Huisken らの先行結果を服部広大と山本光との共同研究で拡張した.
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