浜松ホトニクス社製1 mm角MPPCを検出器として採用し、ペルチェ素子による冷却機構を組み込んだ検出器を開発した。外気温に対して20℃以上低い温度にセンサ部を冷却することができ、冬季の外気温環境下では1 kHz以下の雑音レートとなり、カニパルサーの観測に要求される目標値が達成できた。 0.5マイクロ秒の精度でMPPCのパルス検出時刻を測定する回路系を構築し、LEDによる周期信号の検出に成功した。データ収集系のシステムクロック精度が不定性の主たる要因であることが分かったため、GPSを用いた専用の時刻サーバを構築した。これらの開発により、観測体制が完成した。
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