VUVSX放射光のマイクロフォーカスと元素選択性を利用した「VUVSXマイクロイメージング分光」という新たな分光手法の開発を行なった。表面不均一性を有するSm1-xYxSおよび試料サイズが微小なBa3Co2O6(CO3)0.7において開発した手法を用いることにより、その準粒子バンド構造の直接決定を行い、前者のBlack金属相において、Sm 4f 電子が遍歴と局在の共存状態にあることを見いだした。また、後者においてはt2g 反結合軌道による幅の狭いバンド分散がCoO6-CO3分子鎖間相互作用の効果により形成されることを見いだした。
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