本研究では,線径15ミクロン,直径が100ミクロン程度のコイルばねと質量による1自由度振動系を実験的に構築してその振動特性を明らかにし,さらに,この微小振動系に界面電界現象を利用した可変減衰を作用させて振動抑制できることを実験的に試みた.その結果,この程度の大きさの振動系では従来の力学に基づくモデルが成立することを示し,さらに減衰に関しては極めて小さいということを明らかにした.実験中にはばねの内部に進行波が発生することがしばしば観察された.界面電界現象による摩擦減衰を与えることはできたが,可変にするには至らなかった.
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