構造の力学的挙動は材料の微視構造(ミクロ構造)に強く依存することがよく知られているが,近年,微視構造の製作,制御技術が急速に進歩したことから「マクロ構造の力学的性能を最大にする最適なミクロ構造を発見する」ための研究が先端材料開発分野で盛んに行われている. しかし,それらは実験や経験則に基づくトライアルアンドエラー型のアプローチであり,真に最適なミクロ構造を得ることはできない.本研究では数理的アプローチを基本として,それを可能にする次世代型材料最適設計法の確立に成功した. 具体的には,超弾性ゴム材料や金属材料の微視組織を最適化し,所望の力学的性能を最大にする手法を開発した.
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