様々な手法で3次元ネットワーク構造の微細な細孔を有するセラミックス多孔体を作製し、これに各種の低表面エネルギー液体を含浸することで、固体-液体バルク複合材料(SLBC)を作製し、液体の粘性、表面エネルギーなどの特性が、得られる材料の静的動的撥水性へ及ぼす影響を明らかにした。 アルミナ多孔体を用いたSLBCでは水滴が転落する際はほとんど回転していないことが判った。またその上での水滴は、外部電界により駆動することがわかった。シリカ多孔体を用いたSLBCでは、含浸するオイルの粘度や上に乗せる液滴の粘度が、転落時の内部流動(回転と滑りの程度)に影響を与えることが明らかになった。
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