研究課題
挑戦的萌芽研究
フラーレンは500℃前後の低い温度でオーステナイトステンレス鋼の表面と固体反応し、炭素原子に分解した後ステンレス鋼中に拡散し過飽和に固溶することによって、ステンレス鋼の表面硬さや耐食性を向上することが発見された。これをフラーレンの低温固体浸炭という。本研究では、このフラーレンのオーステナイトステンレス鋼に対する低温固体浸炭能について、C60を使って系統的に調査した。その結果、フラーレンの浸炭能には、ステンレス鋼の鋼種や集合組織、浸炭反応場の雰囲気などが影響することが見出された。
金属物性