炭化鉄材料を用いた自動車排ガス浄化触媒に対して、粉体触媒での高温熱処理後の繰り返し耐性、標準触媒との性能および価格比較、実用化に向けての通電加熱アルマイト担体への各金属担持の最適化について実験的考察がなされた。 従来の触媒より貴金属担持量を6割以上削減、また安価で埋蔵量の多い炭素と鉄を主材料とすることで、標準触媒の約4割の値段と安価で持続供給可能な触媒を開発した。コールドスタート対策として基盤の芯部に抵抗体を有し、通電により触媒全体を瞬時に適温にさせる通電加熱アルマイト担体を用いることにより、自動車排ガス浄化触媒としての使用が可能になった。
|