大型浮体は大型港湾施設,石油ガス生産のための中継基地,空港などのインフラ設備として利用されうる.このような大型浮体の極限荷重下でのリスク評価は工学者に課される重要な課題である.極限荷重には例えば数万年に一回生じうる極限波浪や津波などが含まれる.本研究ではこのような極限荷重を再現するために非線形手法である粒子法を適用し,構造物の非線形挙動を含む構造要素と連成させることで,大型浮体の極限海象中の挙動解明を試み,開発した手法を縮尺模型を用いた水槽試験により検証した.緊張係留された大型ブイの係留の極限海象下の挙動,超大型浮体の流力弾塑性挙動,洋上大型風車の異常荷重作用時の崩壊挙動を対象とした.
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